Q&AQ&A
Q そもそも教職大学院とはどのようなものですか?
教職大学院とは、高度な専門的職業能力を備えた人材を育成する専門職大学院の教員版で、平成20年度から新たに制度化されたものです。Q 教育大学の今までの大学院との違いは何ですか?
教職大学院は、理論と実践を統合し、今までの教育大学の大学院では不十分であった、学校現場での実践力?応用力など教職としての高度の専門性の育成を目指します。Q スクールリーダー育成とありますが、将来の管理職を育てることがねらいですか?
管理職として必要とされる資質や能力を備えた人材の育成はもちろんですが、それ以上に、教員個々の個性や経験、おかれている環境などを総合的に勘案しながら、学校が組織として機能して行くために貢献できる資質や能力を備えた人材の育成をめざします。Q どんな授業が行われているのですか?
共通履修科目は、(1)教育課程の編成?実施に関する領域(2)教科等の実践的な指導方法に関する領域(3)生徒指導、教育相談に関する領域(4)学級経営、学校経営に関する領域(5)学校教育と教員の在り方に関する領域の5つの領域からなっていて、学生はすべての領域にわたり履修します。この他に、コース必修科目及び大学指定科目があります。
Q 教職大学院の専任教員とはどのような人ですか?
教育学、教科教育学、教育心理学、臨床心理学等の教育分野の研究者と、教育行政経験者、校長経験者など、教育現場を熟知し高度な実務能力を備えたいわゆる実務家教員で構成されています。研究者と実務家教員が協働して指導に当たり、理論と実践の統合をめざします。(教員紹介を参照してください。)
Q 教員を続けながら通えますか?
授業は基本的に夜間開講なので、学校に勤務しながら履修することができます。(教育課程を参照してください。)また、現職教員を大学院に派遣する北海道教育委員会及び札幌市教育委員会の大学院研修派遣制度というものがあります。
この他、無給になりますが身分は保障された上で、3年を限度に休業(休職)して修学に専念できる大学院修学休業制度というものもあります。
詳しくは、教育委員会にお問い合わせください。
Q 教職大学院入学前及び在学時において、教員採用試験に合格した場合、教育委員会において、名簿登録期間の延長が措置されていますか?
北海道?札幌市公立学校教員採用試験に合格して本学教職大学院へ進学する場合は、1年間の採用候補者名簿の登録有効期間を更に1年間延長することが可能ですので、2年間の教職大学院を修了後に採用となります。また、1年目の在学中に合格した場合も同様に2年目修了後に採用されます。
※同様の措置は、東京都、神奈川県をはじめ他の府県でも講じられていますので、措置の有無、内容等は当該都府県の教員採用選考の要綱等で確認してください。
Q 取得できる学位や資格(免許)について教えていただけますか?
本専攻を修了すると教職修士(専門職)の学位が授与されます。また、各校種教員1種免許状を所持し、必要な単位を取得していれば、専修免許状の取得を申請することができます。
Q 職務の都合で2年間で単位取得が困難と見込まれる場合の配慮等はありますか?
現職教員の場合、職務の都合で2年間での履修が困難な場合、2年分の授業料の納付で、履修期間を最長4年に延長できる長期履修学生制度があります。Q 奨学金制度や経済支援はありますか?
以下の日本学生支援機構奨学生(留学生を除く)へ申し込むことができます。種別 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
第一種奨学金 | 月額5万円?8万8千円から選択 | 無利息 |
第二種奨学金 | 月額5?8?10?13?15万円から選択 | 卒業後は年利3%を上限とする利息付 |
その他、詳しくは本学の学生支援課にお尋ねください。
Q 私は1種免許状の他、2種免許状も持っています。この2種免許状を1種免許状にすることができますか?
2種免許状を1種にするカリキュラムはありませんので、別途費用を負担していただき、本学学部の科目等履修生として1種免許状に必要な単位を取得していただければ、修了時に専修免許状を取得することも可能です。(各校で開設科目等が異なりますので、希望される免許が取得可能かどうかは事前に確認が必要です。)ただし、受け入れしていない科目や、1年間に取得できる単位が12単位までという制限もあり、免許取得を保証するものではありません。
その他、中学校?高等学校の教員免許状(1種)所有者で小学校教員を目指している方、幼稚園?小学校の教員免許(1種)所有者で中学校教員を目指している方々に3年間で大学院の教育課程の履修に加え、学部で1種免許状に必要な単位を取得できる制度(教員免許状取得特別プログラム)もあります。
Q 学部生です。教員採用試験に向けての対応はどのようにしていただけるのでしょうか?
各修学校には教育行政経験者や校長経験者などの実務家教員が配属されています。採用試験に向けた面接練習などきめ細かく対応し院生を応援します。
Q 学部生です。現職教員との学びについていくことができるのでしょうか?
講義は基本的に現職教員も学部直進者院生も共に学ぶことができる内容を準備しています。学部直進者院生にとっては、講義中だけではなく在学中を通して現職の先生方から貴重なお話を聞くことができ、不安を解消して学校現場に進んでいく院生が多くいます。
Q 現職教員です。働きながら大学院に通うことは現実的に可能なのでしょうか?
現職教員の皆さんの学びを想定して、授業は基本的に夜間と土曜日に開講しており、学校に勤務しながらの修学が可能です。また、修学校までの通学が距離的に難しい場合は、教育委員会の短期履修学生制度(1年研修派遣で有給)や大学院修学休業制度(休職無給)を活用しての修学など、現職教員が学ぶ機会が整えられています。