未来の学び協創研究センター「MEET UDL1 学びのユニバーサルデザイン(UDL)?マインドセット転換?実践?伴走を知る1日?」を開催しました
2023年11月27日
令和5年11月18日(土)に、本学未来の学び協創研究センター(後藤泰宏センター長)UDLラボによる「MEET UDL1 学びのユニバーサルデザイン(UDL)?マインドセット転換?実践?伴走を知る1日?」を対面及びオンラインのハイブリッド形式にて開催しました。本セミナーでは、NYでスクールサイコロジストとしてご活躍されており未来の学び協創研究センターの共同研究員でもあるバーンズ亀山静子氏、広島大学 山崎茜氏、公立学校教諭國嶋朝生氏の三名を迎え、講演やワークショップ、シンポジウムを実施しました。
後藤泰宏センター長の開会挨拶の後、はじめに『なぜいま「UDL」か~日本におけるUDLの現状とこれから~』と題して、未来の学び協創研究センター員 川俣智路准教授の司会進行により、バーンズ氏とセントラルコネチカット州立大学で教鞭をとり未来の学び協創研究センターの共同研究員でもある竹前セルズ奈津子氏の対談が行われました。続いて、『CASTが提唱するUDLとは?~UDLの基礎講座~」と題した講演が行われ、その後参加者同士でUDLについて整理し、疑問点等について話し合いました。
午後からは、対面参加者とオンライン参加者に分かれ、「UDLを実践するためのマインドセット転換を体験するワークショップ」が行われました。対面参加者は、自身が与えられた生徒像になりきり、「自分がこんな子供ならどういった支援が欲しいだろう。」と頭を悩ませました。また、オンライン参加者は、教室環境の中で教員は何ができるかについて、アイデアを出し合い共有することにより、マインドセットの転換を体験しました。
続いて、國嶋氏から『UDL実践報告と「伴走」のプロセス』、山崎氏から『UDLのサポート~伴走者育成の取り組み~』と題した実践報告が行われました。
本セミナーのコーディネーターである川俣准教授は、「子どもの学習者としての成長を支えるCASTの提唱するUDLの実践はこれからさらに日本で重要となってくる。これを契機に、UDLが多くの先生方に実践されることをめざし、UDLラボから情報発信していきたい。」とセミナーを総括しました。
このセミナーには、全国から現職教員、学生、教育委員会関係者及び大学教員など200名以上の参加があり、参加者からは「UDLの理論と具体的実践を知ることができ、特にマインドセットの講座が参考になった。」「UDLはオプションの設定という思い込みがなくなり、より実践する意欲が高まった。」などといった声が寄せられ、盛会のうちに終了しました。
なお本セミナーの詳しい報告、資料、アーカイブなどは後日UDLラボのウェブサイトから公開される予定です。
UDLラボウェブサイト:https://udl-lab2023.my.canva.site/home
後藤泰宏センター長 バーンズ亀山静子先生、竹前セルズ奈津子先生、川俣准教授
國嶋 朝生先生 山崎 茜先生